タイ工業連盟(FTI)によると、タイのオートバイ製造台数は、高水準の家計債務と経済の低迷を背景に、今年後半も減速し続ける見通しだ。現在の経済状況では、オートバイ業界が総生産台数の大幅な増加を期待することは難しいだろうが、FTIは依然として今年の製造目標の予測を維持していると、FTIの副会長兼自動車部会のスラポン氏は述べた。「家計債務問題が消費者の購買力を減退させ、経済の低迷に対する懸念により支出に慎重になっています。しかし、観光業の回復がオートバイ業界を支えると私たちはまだ信じています。」とスラポン氏はコメントした。家計債務の対GDP比は現在91%に達し、銀行は自動車ローンを申請する借り手の融資基準を厳しくしている。また不良債権の増加によりローン付与に慎重になっている。自動車部会は今年初め、国内需要と海外での購入注文の増加により、今年の国内のオートバイの総生産台数は212万台に達すると発表した。国内販売用の二輪車は170万台、輸出用は約42万台と見込んだ。しかし今年前半の生産台数実績は前年同期比で13%の減少となり、輸出向けも不振となっている。国内市場での自動車販売の低迷により、FTI自動車部会はすでに2024年の自動車製造目標を190万台から170万台に引き下げた。オートバイメーカーと同様に、自動車メーカーも自動車市場の減速に対処するのに苦労している。 【ここがポイント!】タイではオートバイ(二輪車)は庶民の足として身近に利用されています。個人として利用されるだけでなくバイクタクシーとしてお客を乗せて街中を走る姿をよく見かけます。今年に入り自動車の販売不振、生産台数減少は深刻になっていますが、オートバイも同様に販売減少、生産台数の減少に見舞われております。記事にありますが、タイでは家計債務の高さが大きな問題となっています。自動車、オートバイを購入するときは、一部の富裕層を除き殆どローンを組んでいます。金利の上昇→返済悪化→担保の車引揚げ→不良債権悪化という悪循環に入りつつあり、貸し手の銀行は融資に慎重になり、その結果、消費が落ち込んで販売減少という事態に陥っています。FTIは、観光業の回復に期待すると言ってますが、経済の構造的変革が求められていると思います。